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人材と材料は加工してナンボ

時々、新人の事を「磨けば光るダイヤの原石」なんて言葉で表現することがありますね。確かに、生まれ持っての資質や人それぞれの個性を磨けば今よりきっと良くなり、やがては大きな戦力となる…と想像したくなるのも理解できます。ではその「磨く」すなわち、持っている能力を向上させるにはどうしたらいいか。 やはり、ある程度は教育で以って引き上げてやらねばなりません。つまり、人材の材は材料の材と同じでそれ単体で出来る事には限界があるので、加工してやることでより大きな価値を生み出せるようになるのです。人材の「加工」とは、例えば今のそのままの姿、能力で足りない部分を指導してあげることで正しい形に加工してあげる。あるいは、かしこまりすぎた人当りを、少し柔和にしてやるといったケースが挙げられます。正しくない部分を正す、良い部分をさらにより良い形にしてあげる…どちらも必要な加工です。

育てるために育てない

ある程度人材を育て、仕事の内容なり作法なりを一定のレベルに達するところまで引き上げたとしましょう。これでゴールか…いいえ、違います。指導されたことで能力が上がったのは良いとしても、それはあくまで受けた指導の範囲を消化しただけにすぎません。それでは後は何が不足するのか…。 それは「自ら自分を育てる」という事です。企業で言えば、例えば価格交渉や打ち合わ等は相手がある事であり、毎回同じ進め方で同じ結論になるはずがありません。決まっている答えに向かって進むのではなく、自分や周りと共に今は無い答えをやがて導き出していく性質のものです。つまり指導を受けた事を土台に、更なる上積みが必要になってきます。この+α分は一方的に与えられるものではなく、自ら考え行動した結果から自身で何をどう感じ、考え、次に繋げていくか…というステップの中で築き上げられていくものです。その為には、状況に応じて指導できる能力のある人でも、あえて指導してはいけないという場面があります。毎回全てを指導していては、その人の成長を止める危険があるからです。口で言うことは簡単ですが、これが実に難しい…。